円高円安ってどういうこと？

円高というのは、円ともうひとつの通貨を交換するときに

円の価値が上がる　⇔　もうひとつのお金の価値が下がる ことを言います。

…これだけでは、なんのこっちゃ？？と思ったあなた。
ではこんなふうに考えてみましょう♪

たとえば、４月１日の為替レートは １ドル＝１００円 だったとします。
あなたは１００円で１ドルを買うことができます。

それから１ヵ月たって５月１日になりました（いつの間に！？）

５月１日の為替レートは １ドル＝８０円 にかわっています。
あなたは８０円で１ドルを買うことができます。

………？？？？？

あれれ！？

同じ１ドルを買うのに、４月１日は１００円もかかったのに、
５月１日では８０円で買えちゃいます。

２０円もお安くなってるじゃない！！

スーパーでコロッケに２０円引きのシールがはってあるのと同じように、
ドルにも２０円引きのシールがはられたと思ってください。

ぺったん！！

１００円が８０円になったので安くなった　→　円安？？？
と思いがちですが、それは 間違い です。←ここポイント♪

２０円引きのシールは、コロッケと“ ドル ”にはられています。

１００円で売れなくなった（人気の下がった）コロッケは、
２０円引きのシールが貼られて、８０円で売り出されました。
１００円が８０円になったので、コロッケの価値は下がった、ということです。

ドルの場合も１００円では売れなくなったので、８０円まで値段が下がったのです。
つまり価値 が下がったのはドル ということなのです。

ドルの価値が下がった （２０円 安く なった）のを言い換えると、
ドルを買うのに必要な円が少なくなった、と言えます。

つまり、同時に、円の価値が上がったとも言えるのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■まとめ■
（ドル の価値が 下がる ⇔　円 の価値が 上がる）＝　円高ドル安
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この、ドル の価値が 下がる ⇔　円 の価値が 上がる　を
もうちょっと分かりやすくするために、ロバート（誰？）に出演してもらいましょう（笑）

今、ロバートは１ドルを持っています。
このとき、ロバートは、
「へっへっへ〜、１ドルは１００円でしか売らないぜ！」と言っていました。

ところが、１ヵ月後。

ロバートは、
「１ドルを８０円で売ってもいいから、円が欲しいよぉ！円が買いたいよぉ！！」と思いました。

こんなロバート（だから誰なんだってば！？笑）みたいな人がたくさん出てくると…

ドルを売って円が欲しいと言う人がたくさんいる
↓
円の人気があがり、ドルの人気が下がる
↓　↓
円 の価値が 上がる　⇔　ドル の価値が 下がる
（円高）　（ドル安）

こんなふうなことが起きます。

これは、あの有名なおもちゃ「たま○っち」で考えてみると解りやすいです。
知っていますよ…ね？（ちぐさが中学生ぐらいのときに大ブーム到来でした。現在２２歳）
あのプレミアがついて１個の値段がとんでもなくなった、あの「たま○っち」です（笑）

なんか今は進化バージョンも結構いいお値段なんだとかかんとか（驚）

たま○っち」を欲しいと言う人がたくさんいる
↓
「たま○っち」の人気がうなぎのぼり
↓
みんなが欲しがるとプレミア価格がついて、値段が高くなる
↓
「たま○っち」の価値が 上がる （たま○っち高！（笑））

でもでも、人気が下がると…

「たま○っち」はいらないと言う人がたくさんいる
↓
「たま○っち」の人気がた落ち
↓
売れなくなるから、割引セール
↓
「たま○っち」の価値が下がる （たま○っち安！（笑））

こんなことが、為替の世界でもおこっているのです。
為替も人気商売（！？）ってことですかねぇ〜。

こんなふうに、人気が出ると価値が上がって、人気が下がると価値が下がるのです。

さっきのロバートくんの話だと、
円の人気が出て価値が上がり（円高）、ドルの人気が下がって（ドル安）
円高ドル安　となったのでした。

ふむふむ、なるほど〜。
これで「円高」はどういうことかわかりました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ふぅぅぅぅ〜。
ちょっと休憩。。。。。 お茶でも飲んでゆっくりしてくださいね＝３
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

頭が少しリフレッシュしたら、次に「円安」にすすんでみましょう！

円安になると、円高の逆のことがおこります。
つまり、円安とは 円の価値が下がる ⇔　もうひとつ の通貨の価値が上がる　ことです。

最初、１ドル＝１００円だった為替レートが、次に１ドル＝１２０円になりました。
１００円で買えたものが、１２０円払わないと買えません。

２０円も高いじゃん（怒）

ドルに２０円割り増しのシールがはられました。

ぺったん！！
（そんなのスーパーで見たことないけど…）

ドルの価値が上がったと同時に、ドルを買うのに必要な円が多くなったということです。
（円の価値が下がる）

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■まとめ■
（ ドル の価値が 上がる　⇔ 円の価値が下がる）　＝　円安ドル高
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あなたはもうわかってしまったかもしれませんが、
２つの為替レートを比べないと、円高とか円安と言うことはできません。
例でいえば、１ドル＝１００円のときと、１ドル＝８０円のときを比べたので、
円高になったと分かりましたよね。
ニュースで「円高になった」と言っていたら、比べているレートがあるということなのです。

このページの上へ　/　ホーム　/　外国為替レートが変動する理由